AOYAMA RECRUITING



誇りとやりがいを育み、多様性を尊重した新しい仕組みを。

INTRODUCTION

青山商事の人事部は“最大の経営資本は人である”という考え方のもと、誰もが働きやすい社内環境を整備するために、人事制度や働き方の見直しを進めている。人事部の奥島部長に、これまでの取り組みや理想とする制度設計、働く人への想いなどを聞いた。

Profile

星川直美
奥島 賢二
1993年に入社し、洋服の青山で店頭スタッフ、店長としての経験を積んだ後、2005年に本社総合企画部へ異動し、2016年には部付部長に昇格。その後、青山商事関連会社の役員を務める。現在は、青山商事の執行役員/管理副本部長/人事部長として、従業員がやりがいをもって働ける仕組みを構築中。

Interview

時代に合わせた人事制度の変化と構築を

人事部の業務は、人事異動や評価、人事制度企画立案、女性活躍をはじめとするダイバーシティの推進、福利厚生の企画立案、給与計算、労務上のトラブル対応など多岐にわたる。これらはすべて、働きやすい社内環境を実現するうえで重要な業務である。
「私は2016年から人事制度改革に関わっているのですが、実はそれ以前から人事制度に対しての問題意識を持っていました」と奥島部長は振り返る。青山商事は創業以来、人事制度の改訂がほとんど行われておらず、時代にそぐわない制度設計に対して危機感を募らせていたという。「会社として求めている人物像や給与体系、キャリアプランなどが見えづらい制度になっていて、お世辞にも従業員が『長く勤めたい』と思えるような設計にはなっていないと感じました」。
そこで奥島部長は、当時の人事制度の課題、問題点、見直しの方向性を取りまとめ、その内容を役員会に上程し、経営の承認を取りつけた。その後プロジェクトチームが組成され外部から専門家を招き、約1年半という年月をかけて制度の見直しや再構築が進められる。そして2018年に現行の人事制度にアップデートすることができたという。「長く活用されてきた人事制度を改革することに抵抗を覚える人もいて、プロジェクトは簡単には進みませんでした。そんな中でも現状の課題と照らし合わせながら、何が足りていないのか、将来的にどういった制度が必要なのかなどを一つひとつ丁寧に説明することで、最終的には合意を得ることができました」。
そして2024年現在、再び人事制度の見直しが進んでいる。「やはり6年も経過すると、経営方針や戦略とのズレが生じてきます。時代や従業員のニーズに合わせて、改訂を重ねていくことも重要なミッションです」。

人こそが、最大の経営資本

2018年の人事制度見直しにあたって、人を最大の経営資本と定め、育成・評価・処遇を通じて個々の成長やチャレンジ意欲を促し、高い競争力を実現するとともに、従業員の豊かな人生を創生すると掲げた。「これを実践することで、従業員は会社や仕事に対して誇りを抱いてくれるのではと期待しています。働き方が多様化している今、一つの会社に対して誇りを持ってもらうのは容易ではありません。ただ、この先必要とされる企業は、誇りを持って働く人が集まる企業だと信じています。そのためには、従業員のやりがいを支援する仕組みをつくり、『この会社で働くことができて幸せだ』と感じてもらうことが重要です」。
日本は人口が減少傾向にあり、人材不足が深刻化することが予測される。そんな時代においても人が集まる企業になるためには、さまざまな受け皿を用意する必要があると奥島部長は強調する。「おそらく今後、働き方はますます多様化していくことでしょう。週休3日を求める人もいれば、土日だけ働きたいという人もいます。働く理由も、賃金を重視する人、やりがいを求める人、キャリアアップをしたい人などさまざまです。こうした多様な価値観に対応して、受け入れることのできる企業になれば、たくさんの人に好感を持ってもらえるのではないかと思っています」。

自分よりも優れた人を育てる

誇りを持って働き続けられる企業であるためには、入社後にどのようなキャリアを描けるか、成長ができるかという視点も重要になってくる。人材育成において大切にしていることを、奥島部長は「主観も含まれていますが」と前置きしたうえで、こう続ける。「これからの人材育成は、『自分よりも優れた人を育てる』という目標を掲げなければ成功しないのではと感じています。一昔前は自分と同等の仕事ができる人を育てることが求められていましたが、個人の価値観や多様性が尊重される時代においては、画一的な育成ではなく、その人の個性や特徴を伸ばし、自分とは異なる仕事ができるように育てていくべきです。そういう意識が根付けば、個人も企業も飛躍していけるはずだと信じています」。
昇格面接や人事異動なども、人事部の業務になる。「面接をする際は、相手の仕事に対する姿勢や熱意を確認することを大切にしています。どのようなキャリアを積んできたのか、どのように仕事と向き合ってきたのかというのが、そのままその人の信頼につながっていくと思うからです。もし今の仕事が中途半端なのであれば『もう一度仕事に向き合って、成果を挙げたうえで次のキャリアに進んでほしい』ということは繰り返し伝えるようにしていますね」。

熱意ある人を支え、
次世代にバトンをつないでいく

キャリアを積み重ねるうえで求められる素養について、奥島部長は「謙虚さと向上心です」と話す。「いずれリーダーを務めることになったとき、必要なのが謙虚さだと思っています。今のリーダーに求められるのは、上位下達で物事を進める力以上に、さまざまな意見に真摯に耳を傾けながら最終的に意思決定をする力です。また、自分自身は常に不完全であると認識し、常に成長しようとする姿勢がないと、時代の流れについていけません。そのため、向上心を持って貪欲に学び続けることが重要です」。
最後に、人事部から見た青山商事の魅力について聞いた。「会社としての器が大きいところが一番の魅力だと思っています。年齢や性別に関係なく公平にチャンスがあり、いろんなことにチャレンジできる環境です。仮に挑戦して失敗したとしても、持てる力をすべて発揮したうえでの失敗ならば許容し、次なるチャンスを与え、従業員の成長を促す文化もあります。人事部としても、チャレンジしたいという熱意を持った人は全力でサポートしたいと思っています。人事部長としても、たくさんの従業員の成長を支えることで、次世代にきちんとバトンをつないでいきたいですね」。

Correlation diagram