株主の皆様におかれましては、日頃より青山商事グループに対し格別のご支援を賜り厚く御礼申しあげます。
当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な資源価格の高騰等による物価上昇や、インフレ抑制のための欧米の利上げに伴う円安など、依然先行き不透明な状況は続いていますが、ウィズコロナの浸透による社会経済活動の正常化や政府による各種政策の効果もあり、個人消費などが緩やかに持ち直してきました。このような環境下、主にビジネスウェア事業、総合リペアサービス事業及びフランチャイジー事業の業績が改善し、堅調に推移したことなどから、売上・利益ともに前年を上回る結果となりました。
当社は株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要事項のひとつと捉えており、現中期経営計画『Aoyama Reborn 2023』において、連結総還元性向30%を目安とした還元方針としております。この方針に基づき、当期の期末配当につきましては、1株当たり26円とさせていただきたいと存じます。2024年は当社創業60周年を迎える記念すべき年であり、皆様の期待に応えられるよう引き続き努めて参ります。
株主の皆様におかれましては、今後も一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
当社グループにおきまして、期間を通して行動制限や外出制限に繋がる規制が緩和されたこともあり、売上高が前期を上回る水準で推移したことなどから、当期の当社グループにおける業績は以下のとおりとなりました。
(単位:百万円)
売上高 |
営業利益又は損失(▲) |
|||
---|---|---|---|---|
セグメント名 |
当期 |
前期 |
当期 |
前期 |
ビジネスウェア事業 |
126,379 |
113,278 |
3,156 |
678 |
カード事業 |
5,013 |
4,841 |
2,205 |
1,989 |
印刷・メディア事業 |
12,299 |
12,159 |
514 |
▲337 |
雑貨販売事業 |
15,731 |
16,039 |
233 |
488 |
総合リペアサービス事業 |
12,382 |
10,161 |
293 |
▲519 |
フランチャイジー事業 |
13,157 |
10,960 |
872 |
211 |
その他 |
1,654 |
1,642 |
▲316 |
▲230 |
調整額 |
▲3,111 |
▲3,120 |
150 |
▲97 |
合計 |
183,506 |
165,961 |
7,110 |
2,181 |
当事業の売上高は1,263億79百万円(前期比111.6%)、セグメント利益(営業利益)は31億56百万円(前期比465.3%)となりました。
当事業の中核部門であります青山商事(株)ビジネスウェア事業につきましては、約2年間コロナ禍で停滞していた買い替え需要や行動制限緩和によるオケージョン需要の回復が見られ、主力アイテムであるメンズスーツやフォーマルウェアの売上が前期を上回ったことなどから、ビジネスウェア事業既存店売上高は前期比111.7%となりました。
また、メンズスーツの販売着数は1,214千着(前期比99.9%)、平均販売単価は28,794円(前期比107.6%)となりました。
当事業につきましては、外出機会の増加などに伴い、ショッピング及びキャッシング取扱高が増えたことなどから、売上高は50億13百万円(前期比103.6%)、セグメント利益(営業利益)は22億5百万円(前期比110.9%)となりました。
なお、資金につきましては、親会社であります青山商事(株)等からの借入と社債の発行により調達しております。
また、2023年2月末の有効会員数は400万人であります。
当事業につきましては、チラシやDM、デジタル販促関連の売上が回復したことや、新規でタクシーサイネージ端末などデバイス関連の売上があったことなどから、売上高は122億99百万円(前期比101.2%)、セグメント利益(営業利益)は5億14百万円(前期はセグメント損失(営業損失)3億37百万円)となりました。
当事業につきましては、行動制限の緩和などによる巣ごもり需要の減少に加え、水道光熱費やキャッシュレス決済手数料などのコストが嵩んだことなどから、売上高は157億31百万円(前期比98.1%)、セグメント利益(営業利益)は2億33百万円(前期比47.8%)となりました。
なお、2023年2月末の店舗数は113店舗であります。
当事業につきましては、人流回復やサービス価格改定などにより、日本事業の売上が回復したことに加え、すでに回復していた海外事業の売上がさらに伸長したことなどから、売上高は123億82百万円(前期比121.9%)、セグメント利益(営業利益)は2億93百万円(前期はセグメント損失(営業損失)5億19百万円)となりました。
当事業につきましては、行動制限の緩和などにより、フードサービス事業の売上がコロナ禍前(2020年3月期)水準まで回復したことや、コロナ禍を追い風に、リユース事業の売上が大幅に伸びたことなどから、売上高は131億57百万円(前期比120.0%)、セグメント利益(営業利益)は8億72百万円(前期比413.7%)となりました。
その他の事業につきましては、売上高は16億54百万円(前期比100.7%)、セグメント損失(営業損失)は3億16百万円(前期はセグメント損失(営業損失)2億30百万円)となりました。
なお、2023年3月末の「ダブルティー」の店舗数は7店舗であります。
2023年3月31日
代表取締役社長