株主の皆様におかれましては、日頃より青山商事グループに対し格別のご支援を賜り厚く御礼申しあげます。
当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあり緩やかな回復が続くことが期待されます。一方で、継続する物価上昇による消費マインドの低下や、アメリカの政策動向による影響により、景気が下振れるリスクが懸念されております。
このような状況下、当社グループにおきましては、ビジネスウェア事業やフランチャイジー事業が堅調に推移した一方、印刷・メディア事業や雑貨販売事業につきましては、前期を下回る推移となりました。また、前期に計上した法人税等調整額の影響が当期は軽微であったことなどから、当期の当社グループにおける業績は以下のとおりとなりました。
2025年3月期から2027年3月期の新たな中期経営計画期間における株主還元につきましては、競争力の維持・強化に向けた成長投資を行い、収益力の向上と財務体質の強化に努めながら、株主の皆様に対する積極的かつ安定的な利益の還元を実施していくことを基本方針といたします。
その上で、資本コストや株価を意識した経営の実現と企業価値向上に向けた取組みを一層進めていくため、連結における配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方を採用し、資本効率向上と中長期安定的な増配の実現及び利益成長を通じた配当を行います。
株主の皆様におかれましては、今後も一層のご支援を賜りますようお願い申しあげます。
(単位:百万円)
売上高 |
営業利益又は損失(▲) |
|||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セグメント名 |
当期 |
前期 |
増減額 |
前期比 |
当期 |
前期 |
増減額 |
前期比 |
ビジネスウェア事業 |
133,109 |
133,210 |
▲101 |
99.9 |
8,927 |
7,807 |
1,119 |
114.3 |
カード事業 |
5,265 |
4,959 |
305 |
106.2 |
1,977 |
2,026 |
▲48 |
97.6 |
印刷・メディア事業 |
10,956 |
11,452 |
▲495 |
95.7 |
▲177 |
124 |
▲301 |
- |
雑貨販売事業 |
15,113 |
15,232 |
▲118 |
99.2 |
141 |
245 |
▲104 |
57.6 |
総合リペアサービス事業 |
14,130 |
13,362 |
767 |
105.7 |
161 |
171 |
▲10 |
94.0 |
フランチャイジー事業 |
16,214 |
15,157 |
1,056 |
107.0 |
1,118 |
1,090 |
27 |
102.5 |
不動産事業 |
2,984 |
3,066 |
▲82 |
97.3 |
578 |
557 |
21 |
103.9 |
その他 |
1,110 |
1,489 |
▲378 |
74.6 |
▲284 |
▲254 |
▲29 |
- |
調整額 |
▲4,094 |
▲4,243 |
149 |
- |
129 |
149 |
▲19 |
86.8 |
合計 |
194,790 |
193,687 |
1,102 |
100.6 |
12,573 |
11,918 |
654 |
105.5 |
当事業の売上高は1,331億9百万円(前期比99.9%)、セグメント利益(営業利益)は89億27百万円(前期比114.3%)となりました。
当事業の中核部門であります青山商事㈱ビジネスウェア事業につきましては、オーダースーツブランド「Quality Order SHITATE」が堅調に推移したことや、カジュアルスタイルにも使い回し易い機能性セットアップスーツ「ゼロプレッシャースーツ」が浸透し、新たにレディーススタイルを展開するなど、各種施策を実施して参りました。このような取組みの結果、ビジネスウェア事業既存店売上高は前期比99.6%となりました。
なお、メンズスーツの販売着数は1,048千着(前期比89.3%)、平均販売単価は34,076円(前期比107.3%)となりました。
また、セグメント利益につきましては、販促に係る経費を効率的に使用したことなどから前期を上回る結果となりました。
当事業につきましては、各種キャンペーンの効果もあり、ショッピング取扱高は増加したものの、販促費の増加などにより、売上高は52億65百万円(前期比106.2%)、セグメント利益(営業利益)は19億77百万円(前期比97.6%)となりました。
なお、資金につきましては、親会社であります青山商事㈱等からの借入と社債の発行により調達しております。
また、2025年2月末の有効会員数は385万人であります。
当事業につきましては、印刷・DM売上高及びデバイス関連売上高が減少したことに加え、原価高騰による売上総利益の減少などから、売上高は109億56百万円(前期比95.7%)、セグメント損失(営業損失)は1億77百万円(前期はセグメント利益(営業利益)1億24百万円)となりました。
当事業につきましては、既存店売上高は前期を上回った一方、不採算店舗の閉店や、原価高騰の影響などから、売上高は151億13百万円(前期比99.2%)、セグメント利益(営業利益)は1億41百万円(前期比57.6%)となりました。
なお、2025年2月末の店舗数は101店舗であります。
当事業につきましては、海外事業において店舗のFC化を積極的に進めたことや、日本事業ではスーツケースのキャスター交換や傘修理などの新サービスが、主力の靴修理の売上減少をカバーしたことなどから、売上高は141億30百万円(前期比105.7%)、セグメント利益(営業利益)は1億61百万円(前期比94.0%)となりました。
当事業につきましては、各業態において既存店売上高が前期を上回り、新規出店も順調に推移したことから、売上高は162億14百万円(前期比107.0%)、セグメント利益(営業利益)は11億18百万円(前期比102.5%)と、過去最高の収益となりました。
当事業につきましては、売上高は29億84百万円(前期比97.3%)、セグメント利益(営業利益)は5億78百万円(前期比103.9%)となりました。
その他の事業につきましては、売上高は11億10百万円(前期比74.6%)、セグメント損失(営業損失)は2億84百万円(前期はセグメント損失(営業損失)2億54百万円)となりました。
なお、2025年3月末の「ダブルティー」の店舗数は8店舗であります。
2025年6月26日
代表取締役社長