株主の皆様へ

青山 理

株主の皆様におかれましては、日頃より青山商事グループに対し、格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社は2020年3月期に創業以来初となる赤字決算となりました。様々な要因がございますが、ビジネスウェア事業において、減損損失を計上したことや、アメリカンイーグル事業の事業整理損失を計上したなどが主な要因であります。
またオフィスウェアのカジュアル化などによってスーツ市場の縮小が続いていることに加え、2020年度に入り、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令以降、当社グループは、業績面で深刻な影響を受けており、現時点では終息時期が見通せない状況にあります。

このような厳しい経営環境の下では、手元流動性確保を最優先と考え、経営と雇用の安定化に備えることが最善であると判断し、期末配当をやむを得ず無配とさせていただきました。
期末配当を無配としたことに対して、株主の皆様に深くお詫び申し上げます。
あわせて、中期経営計画『CHALLENGE Ⅱ 2020』につきましては、目標が当初掲げたものから大きく乖離している状況を踏まえ、取り下げることといたしました。昨今の新型コロナウイルス感染拡大による影響が落ち着き次第、新たな計画を発表させていただきます。
一方で、現在手掛けているビジネスウェア事業再構築プロジェクトを着実に進めていくとともに、この危機を全社一丸となって乗り越えて参ります。
株主の皆様におかれましては、今後も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

全体の概要

当期の業績について

当社グループの業績は、売上高2,176億円(前期比87.0%)、営業利益818億円(前期比5.6%)となりました。2019年10月の消費税率の引き上げにより、個人消費の駆け込みはあったものの、その反動減もあり、厳しい環境下で推移いたしました。また、年度末にかけて新型コロナウイルス感染拡大の影響により、消費行動を自粛する動きが高まり、先行き不透明な状況が続いております。この結果、当期の当社グループにおける業績は以下のとおりとなりました。

(単位:百万円)

 

2020年3月期実績

前期比増減

セグメント名

売上高

営業利益

売上高

営業利益

ビジネスウェア事業

153,301

314

▲31,104

▲13,200

カジュアル事業

10,786

▲2,340

▲2,822

▲949

カード事業

5,279

2,245

213

157

印刷・メディア事業

12,416

▲43

21

▲176

雑貨販売事業

15,627

586

▲189

▲35

総合リペアサービス事業

12,188

▲476

▲661

4

フードサービス事業

10,121

577

1,595

134

その他

1,888

▲119

63

259

連結調整額

▲3,912

75

278

▲4

連結合計

217,696

818

▲32,604

▲13,810

事業の概況

ビジネスウェア事業 〔青山商事(株)ビジネスウェア事業、ブルーリバース(株)、(株)エム・ディー・エス、(株)栄商、服良(株)、青山洋服商業(上海)有限公司〕

紳士服販売事業 売上高構成比率

「洋服の青山」「ザ・スーツカンパニー」等を展開している当社グループの中核事業であります。
当事業の売上高は1,533億1百万円(前期比83.1%)、セグメント利益(営業利益)は3億14百万円(前期比2.3%)となりました。当事業の中核部門であります青山商事(株)のビジネスウェア事業につきましては、「洋服の青山」5店舗(内 移転1店舗、建替2店舗)、「ザ・スーツカンパニー」1店舗(内 移転1店舗)、「ユニ バーサルランゲージメジャーズ」2店舗を出店いたしました。また、非効率な8店舗(「洋服の青山」2店舗、「ザ・スーツカンパニー」4店舗、「ホワイト ザ・スーツカンパニー」2店舗)を閉店いたしました。
2019年10月1日、洋服の青山において全商品の約8割をお求めやすい「新価格」に変更いたしました。紳士服業界のリーディングカンパニーとして新しい道筋を示すとともに、よりお客様から支持される企業を目指して参ります。
また、これまでのオーダースーツにある高価で敷居が高いといったイメージを払拭し、誰でも気軽に利用できるオーダーメイドスーツ「クオリティオーダー・SHITATE」を開始いたしました。既製スーツを主に着用する方やフレッシャーズなどのスーツ入門者の方にも、より身近に感じていただけるオーダースーツブランドを目指して参ります。
このような改革のもと、現在、ビジネスウェア事業再構築に取り組んでおりますが、昨今のコロナウイルス感染拡大の影響などを受け、ビジネスウェア事業の既存店売上高は前期比82.9%となりました。
なお、主力アイテムでありますメンズスーツの販売着数は前期比78.2%の1,601千着、平均販売単価は前期比 99.6%の27,088円となりました。

カジュアル事業 〔青山商事(株)カジュアル事業 、(株)イーグルリテイリング〕

カード事業 売上高構成比率

青山商事(株)カジュアル事業は、「リーバイスストア」を、 (株)イーグルリテイリングは、米国アメリカンイーグルアウトフィッターズのFC店舗を展開しておりましたが、2019年12月31日をもってフランチャイズ契約を終了し、ECを含めた全店舗を閉店いたしました。
あわせて、2020年1月24日付にて同社を解散し、2020年4月 6日をもって清算結了いたしました。
当事業につきましては、アメリカンイーグル事業撤退などにより、売上高は107億86百万円(前期比79.3%)、セグメント損失(営業損失)は23億40百万円(前期はセグメント損失(営業損失)13億90百万円)となりました。

(注)
  • アメリカンイーグルアウトフィッターズは2019年12月31日をもって全店舗(EC含む)を閉店し事業撤退。

カード事業 〔(株)青山キャピタル〕

カード事業 売上高構成比率

ビジネスウェア事業の販促支援として「AOYAMAカード」等の クレジットカードの発行、管理及びカード会員の獲得を行っております。
当事業につきましては、ショッピング収入の増加などから、売上高は52億79百万円(前期比104.2%)、セグメント利益(営業利益)は22億45百万円(前期比107.5%)となりました。また、資金につきましては親会社であります青山商事(株)等からの借入と社債の発行により調達しております。なお、2020年2月末の「AOYAMAカード」有効会員数は431万人となりました。

印刷・メディア事業 〔(株)アスコン〕

商業印刷事業 売上高構成比率

販促支援企業としてチラシやDMなど多様な販促サービスを提供しております。
当事業につきましては、電子販促・販促物の安定受注により、売上高は124億16百万円(前期比100.2%)となる一方、人件費等の経費増加などから、セグメント損失(営業損失)は43百万円(前期はセグメント利益(営業利益)1億33百万円)となりました。

雑貨販売事業 〔(株)青五〕

雑貨販売事業 売上高構成比率

(株)大創産業と販売代理店契約を締結し、100円ショップ「ダイソー」を展開しております。
当事業につきましては、売上高は156億27百万円(前期比 98.8%)、セグメント利益(営業利益)は5億86百万円(前期比94.3%)となりました。

総合リペアサービス事業 〔(株)ミニット・アジア・パシフィック〕

総合リペアサービス事業 売上高構成比率

アジア太平洋地域において「ミスターミニット」を展開し、消費者に靴修理、鍵複製をはじめとしたサービスを提供しております。
当事業につきましては、売上高は121億88百万円(前期比 94.9%)、セグメント損失(営業損失)は4億76百万円(前期はセグメント損失(営業損失)4億81百万円)となりました。

フードサービス事業 〔(株)glob

フードサービス事業 売上高構成比率

(株)globが、(株)物語コーポレーションが運営する「焼肉きんぐ」、「ゆず庵」のFC店舗を展開しております。
当事業につきましては、「焼肉きんぐ」等の出店などから、売上高は101億21百万円(前期比118.7%)、セグメント利益(営業利益)は5億77百万円(前期比130.4%)となりました。

その他 〔青山商事(株)リユース事業、(株)WTW、(株)SYG〕

その他 売上高構成比率

当事業の売上高は18億88百万円(前期比103.5%)、セグメント損失(営業損失)は1億19百万円(前期はセグメント損失(営業損失)3億79百万円)となりました。 また、(株)globにおいて、日本国内のエニタイムフィットネスを運営する(株)Fast Fitness Japanとフランチャイズ契約を締結し、1号店となる「エニタイムフィットネス沼津中央店」を2019年11月に開店いたしました。
日本国内のエニタイムフィットネスを運営する(株)Fast Fitness Japanとフランチャイズ契約を締結し、1号店となる「エニタイムフィットネス沼津中央店」を2019年11月に開店いたしました。
あわせて、当社は、2020年3月18日付で(株)SYGの全株式を取得し、完全子会社化いたしました。同社はWebメディア事業を展開しており、当社グループのEC事業の拡大などに大きく寄与するものと考えております。

2020年3月31日

代表取締役社長

青山 理